そもそも、筋膜リリースとは?
「筋膜」とは、筋肉や骨、心臓など全ての臓器を包み込んでいる膜のことで、全身を覆っていることから「第二の骨格」とも呼ばれます。
また最近よく聞く「ファシア」とは、この筋膜に加え、同種のコラーゲン性結合組織を含んだ総称のことで、例えばアキレス腱のような腱・靭帯も、形を変えた筋膜です。
通常、皮膚・浅筋膜(せんきんまく)・筋肉の間は、「滑走(かっそう)」というすべり合いにより、スムーズに動きます。
柔らかい膜で筋肉との滑走が良くなると、軽快に大きな動きが出来るようになるわけです。
逆に、じっとしている状態が続いたり、トレーニングなど特定の部位が疲労すると膜が硬くなり、膜と筋肉との間の滑走(すべり)が悪くなります。
また、疲労や老化によって筋膜細胞の減少や弾力性が無くなると、滑走が悪くなり、痛みが出たり動きにくくなり、柔軟性も低下します。
一般的な肩こりや腰痛の原因の多くも、この滑走の悪化が要因とみられています。
従って、その膜と筋肉との間にある組織(結合組織)が癒着している状態を開放(リリース)させることが大切になりますが、これが一般的に「筋膜リリース」と呼ばれています。
現在、医療でもハイドロリリースという生理食塩水を注入する技術がありますが、筋膜などの膜をスキンストレッチなどで柔らかくしておかないと、癒着はもとに戻りやすいのです。
単なるボールのグリグリは、マッサージとしては気持ちいいかもしれませんが、浅筋膜と筋肉の滑走を良くすることは出来ません。
当院の筋膜リリース
上の画像のような専用のツールを用い、筋膜層に対し、摩る・伸ばす・寄せる等の刺激を与える、新概念のコンディショニングです。
筋膜リリースが必要な理由
筋膜には痛覚神経が多く筋肉の約10倍あり痛みの閾値も非常に低いため、筋膜から痛みが起こる。筋膜の癒着により滑走障害を引き起こし可動性低下、筋出力制限や分離収縮不全も起こすので筋肉のアプローチだけではなく筋膜のアプローチも必要なのです。
今ある症状の改善に繋がるきっかけになればと思います!