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手術をせずに改善するケースは多い
脊柱管狭窄症に対しては、必ずしも手術が第一選択ではありません。
実際、医学的にも保存療法(非手術療法)によって症状が改善・安定するケースは非常に多いとされています。
当院にも、50代〜80代の患者様で、整形外科では「手術を勧められた」ものの、保存療法によって症状が大幅に改善し、日常生活に支障なく過ごされている方が多数いらっしゃいます。
こうした方々は、共通して「症状が進行しきる前に適切なケアを受けた」こと、「神経・筋・関節への多角的なアプローチ」が施されたことが回復のカギとなっています。
整骨院における保存療法の専門的アプローチ
当院では、以下のような施術を患者一人ひとりの状態に応じて組み合わせることで、神経の圧迫を軽減し、再発しにくい体づくりを目指します。
① 姿勢・骨盤バランスの再構築(体幹支持機構へのアプローチ)
加齢や長年の姿勢習慣によって、骨盤の前傾・後傾、腰椎の過前弯や変形が起こると、脊柱管内にストレスが集中します。
当院では、骨盤帯の可動域評価や荷重バランス分析を基に、モビリゼーション・AKA療法・関節ファシリテーション等を用いて、アライメントの正常化を図ります。
② 神経周囲の軟部組織に対する鎮痛・除圧療法
神経圧迫を助長する要因として、深層筋(多裂筋・腸腰筋・腰方形筋)や靭帯(黄色靭帯など)の過緊張や肥厚が挙げられます。
- ハイボルト療法(高電圧電気刺激)により、神経伝導路に直接作用し、神経過敏の抑制と即時的な疼痛緩和を図ります。
- 超音波療法(深部温熱)では、ミクロマッサージ効果により筋肉や靭帯の柔軟性を高め、局所循環を改善します。
- 手技による筋膜リリースや圧痛点アプローチも併用します。
③ 脊柱・体幹の安定化と動作再教育(運動療法)
痛みが軽減してきた段階では、脊柱を安定させる深部筋(腹横筋・多裂筋・骨盤底筋など)の強化が不可欠です。
- ドローイン(腹腔内圧コントロール)による体幹支持力の回復します。
- ファンクショナルトレーニング(機能的動作トレーニング)で、日常動作をスムーズにします。
- 歩行指導・階段昇降・荷物の持ち方の再教育など、ADL(日常生活動作)の中で神経への負荷を抑える指導も行います。
このように、単に痛みを和らげるだけでなく、「神経の除圧」と「姿勢・動作の再構築」を並行して行うことで、
「薬や手術に頼らず、自分の力で回復する」ことを目指します。
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保存療法の回復目安
保存療法による回復期間は、軽症であれば2〜3ヶ月、慢性・再発例では3〜6ヶ月以上が目安となります。
ただし、「治る」とは完全に症状がゼロになることではなく、
- 日常生活で痛みが気にならないレベルに落ち着く
- 長時間の歩行・立ち仕事もこなせる
- 睡眠や起床時の動作がスムーズになる
こういった生活機能が改善し、自立できる状態を目標としています。





