
「腰が痛いけど、病院で検査しても“特に異常はない”と言われた…」
そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?
腰痛の原因がはっきりしない人が多いという事実は、実際の統計にも表れています。
厚生労働省や日本整形外科学会のデータによると、腰痛全体の約85%が「非特異的腰痛」=原因不明とされています。
つまり、病院で検査を受けても「骨に異常はないですね」と言われるケースが大多数なのです。
これは腰痛が、筋肉・筋膜・靭帯・関節の微細な異常や、自律神経・ストレスなど複数の要因が絡むため、画像検査だけでは特定しきれないことが多いからです。
さらに、年代別に見ると以下のような傾向が見られます。
- 20〜30代:約90%以上が原因不明
- 40〜50代:約80〜85%が原因不明
- 60代以上:70〜75%が原因不明(加齢による明確な疾患が増えるためやや低下)
このように、40代〜60代の働き盛り世代でも依然として「原因不明」の腰痛が非常に多いのが現状です。
腰痛・ぎっくり腰にお困りの方はこちらの記事をご確認ください。
目次
年代別に見る「腰痛が原因不明になりやすい理由」
腰痛はどの年代でも起こり得る身近な不調ですが、原因がはっきりしないまま痛みだけが続く人が多いのが現状です。
ここでは、各年代で「なぜ原因が特定されにくいのか」を詳しく解説します。
20〜30代:原因不明の割合 約90%以上
若い世代の腰痛は、レントゲンやMRIで異常が見つかることがほとんどありません。
主な要因は以下の通りです:
- 長時間のスマホ・パソコンによる猫背やストレートネック
- 運動不足による筋力低下
- ストレスや睡眠不足などによる自律神経の乱れ
- 無意識にやっている反り腰や足組みなどの姿勢習慣
これらは画像検査に写らないため、「異常なし」と言われることが多く、結果的に“原因不明”という診断につながります。
40〜50代:原因不明の割合 約80〜85%
この年代は仕事や家庭での責任も多く、慢性的な身体の負担が蓄積しやすい時期です。
- デスクワークや長距離運転による持続的な姿勢の歪み
- 筋肉の柔軟性や代謝の低下による疲労の蓄積
- ホルモンバランスの変化やストレスの影響
また、加齢による軽度の椎間板の変性などがあっても、それ自体が痛みの直接原因とは限らず、異常があるけど、それが痛みの元とは言えないというあいまいな診断になりやすいのも特徴です。
60代以上:原因不明の割合 約70〜75%
高齢になると、骨や関節に明らかな変性や疾患が現れやすくなるため、他の年代より原因が特定されるケースは増えます。
ただし、それでもなお多くの腰痛は原因不明です。その理由は:
- 加齢に伴う変化が「正常の範囲」とされてしまうことが多い
- 痛みの訴えに対して「年齢のせい」と片づけられてしまう傾向
- 神経や筋膜など、画像で映りにくい部分のトラブルが多い
また、運動不足や体の使い方のクセが長年蓄積した結果、痛みが出ていても検査では“異常なし”と診断されてしまうケースが非常に多いのです。
「原因がわからない=改善できない」わけではありません。
画像に映らない部分に目を向け、姿勢・筋肉バランス・日常動作の改善を意識することで、腰痛の根本改善が見えてくることも多いのです。
腰痛の原因が不明の割合が高い理由とは? 40〜65歳の腰痛事情

腰痛に悩む人は非常に多く、その中でも「原因がはっきりしない腰痛」が約85%を占めると言われています。
特に40〜65歳は仕事・家事・育児・介護など、体に負担のかかる年代。
この記事では、そんな原因不明の腰痛に焦点を当てて、年代別の傾向や整骨院での対策、セルフケアのポイントなどを詳しく解説します。
腰痛の原因が不明な割合の最新統計データを解説
厚生労働省や日本整形外科学会の調査によると、腰痛患者のうち約85%は明確な診断がつかない「非特異的腰痛」です。
つまり、画像検査などで椎間板ヘルニアや骨折などの明確な異常が見つからないケースが大半。
特に40〜65歳では、腰痛を訴える人の8割以上が「原因不明」であることが分かっています。
40〜65歳に多い腰痛の原因が不明な割合の背景と要因
この年代に「原因不明の腰痛」が多い理由には、以下のような複合的な要因があります。
- 長時間のデスクワークや運転による姿勢の悪化
- 家事や育児による反復的な動作や中腰姿勢
- 筋力の衰えや柔軟性の低下
- 精神的ストレスや睡眠不足
- 加齢による変性があっても無症状の場合が多く、「画像で異常があっても腰痛の原因とは断定できない」ことが多い
腰痛の原因は、姿勢の乱れや筋力低下、ストレス、加齢など、さまざまな要因が関係しています。
日常生活の中で無意識に積み重なる負担が、痛みとして現れることも多く、画像検査で異常が見つかっても必ずしも痛みの原因とは限りません。
腰痛と上手に向き合うためには、体を整えるだけでなく、生活習慣や心のケアも大切です。
腰痛の原因不明が示す治療の難しさと対策

原因が特定できない腰痛は、治療法の選択が難しいという課題があります。
- 痛みの部位が曖昧・変動する
- レントゲンやMRIで異常が見つからない
- 薬や湿布では改善しないことが多い
対策としては、「痛みの原因を探す」のではなく、「動き方・筋肉バランス・姿勢の改善」に焦点をあてる施術が効果的とされています。
腰痛の症状パターンとその特徴
原因がはっきりしない腰痛には、こんな症状パターンがあります。
検査では異常が見つからない「原因不明の腰痛」でも、実はある程度の傾向があります。
以下のようなパターンに当てはまる方は、筋緊張・筋膜・関節・自律神経など、目に見えにくい部分が関係している可能性があります。
パターン①【朝起きたときが一番つらい】
寝起きに腰が固まったように痛み、しばらく動かないと楽にならないタイプ。→ 夜間の血流低下や筋膜のこわばりが関係していることが多いです。
パターン②【長時間同じ姿勢でいると痛い】
デスクワークや車の運転など、同じ姿勢が続いたあとに腰がズーンと重だるくなる。→ 筋肉や靭帯への持続的な負荷が蓄積して痛みに。
パターン③【動き始めがつらく、少し動くと楽になる】
最初の一歩や起き上がりに痛みが強く、徐々に軽くなるタイプ。
→ 筋膜や関節の滑りの悪さが関係していることもあります。
パターン④【ストレスがたまると悪化しやすい】
仕事や人間関係など精神的に負荷がかかったときに、腰痛も強くなる。→ 自律神経の乱れや筋緊張が関係していることが多いです。
このような腰痛は、レントゲンやMRIでは見つけにくい「隠れた原因」によるもの。
症状の出かたに心当たりがある方は、整体や手技療法などのアプローチが有効なことも多いです。
当院は原因不明と言われた腰痛の原因を見つけ的確にアプローチするのを得意としてます。
腰痛の患者に有効な整骨院でのケアの方法
当院では、筋肉の緊張をやわらげる手技療法(マッサージ・ストレッチ・筋膜リリース)に加え、骨盤や背骨のバランスを整える骨格矯正、動きのクセを改善する運動療法・指導など、さまざまな角度からアプローチを行っています。
痛みの根本原因にしっかり向き合い、全身のバランスを整えることで、「痛みを繰り返さないカラダづくり」を目指します。
「その場しのぎではなく、長くラクな体へ」
不調の本当の原因を知り、しっかり改善したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
腰痛を減らすためにできる日常生活のチョトした改善ポイント

腰痛は、普段の何気ないクセや生活習慣の積み重ねからくることも多くあります。
痛みを和らげるだけでなく、再発しにくい体を目指すために、日常生活で意識してほしいポイントをご紹介します。
「片足重心」をやめて、両足でしっかり立つ習慣
電車の中やキッチンでの立ち仕事中、つい片足に体重をかけていませんか?
左右の筋肉バランスが崩れ、骨盤がゆがむ原因になります。両足で均等に立つことを意識するだけでも、腰への負担は軽減されます。
座るときは「骨盤で座る」意識を持つ
長時間イスに座るとき、背もたれに寄りかかってダラ〜っとしてしまう方は要注意です。
坐骨(お尻の骨)でしっかり座ることを意識すると、骨盤が安定し、腰への負担が減ります。クッションやタオルを腰に挟むのもおすすめです。
朝の「ながらストレッチ」で腰まわりをゆるめる
歯を磨きながら、簡単に腰を左右にひねる「ねじりストレッチ」や、足を交互に上げる「もも上げ運動」など、1〜2分でもOKです。
忙しい朝でも、ながらでできる軽い動きが、腰のこわばりを和らげてくれます。
「階段はヒップアップチャンス」と考える
エスカレーターより階段を選ぶことで、お尻や太ももまわりの筋肉が鍛えられ、骨盤が安定します。
結果的に腰への負担も減り、見た目も美姿勢に近づきます。あえてゆっくり、1段ずつ丁寧に昇るのがコツです。
スマホを見る時間を「肩と腰チェックタイム」に
つい猫背になりがちなスマホ時間。
30分に一度は画面から目を離して、肩の力を抜いて深呼吸。背すじを伸ばして座り直すだけでも、腰まわりの筋肉がリセットされます。
無理なくできる小さな習慣が、腰への負担をグッと減らしてくれます。「気づいたらやってみる」くらいの軽い気持ちで、まずはできることから始めてみてくださいね!
整骨院での腰痛の改善に役立つ施術内容
当院では、痛みのある部分だけでなく、全身の動きや筋肉の状態をしっかりチェックし、姿勢や体の使い方など、根本的な原因を探っていきます。
一時的な対処ではなく、再発を防ぐために、痛みの出にくい体の使い方も丁寧にアドバイス。
さらに、定期的なメンテナンスを行うことで、慢性化の予防にもつなげていきます。
一例ですが、患者様から適切な施術と予防をすることで症状が緩解した感想・口コミです。
ご紹介します。




まとめ
腰痛のうち、実に約85%は「原因がはっきりと特定できない非特異的腰痛」と言われています。特に40〜65歳の年代では、加齢による体の変化や日常生活での蓄積された負担が影響し、画像検査などでも明確な異常が見つからないことが多くあります。
こうした腰痛には、単に痛い部分にアプローチするだけでなく、体全体のバランスや姿勢、動きのクセを見直すことがとても重要です。
当院では、筋肉や関節、筋膜の調整を通じてバランスを整え、負担のかかりにくい体の使い方をサポートしていきます。
また、日常生活の中で、できるセルフケアや、正しい姿勢の習慣づけも、腰痛の改善や再発予防に大きく関わります。
一時的な対処にとどまらず、根本からの改善を目指すことで、長く健康な体を維持することができますよ。
コツコツケアすることがコツです!!
ミナト整骨院 TEL:080-7144-3710